PINKLADY SHOWの持つ意味
ピンク・レディーがアメリカで行ったレギュ ラー番組の出演は単にエンターテイメントに関わらず、社会的または文化的に大きな意味を持つことであると思う。 それは全6本を通して思うことであるのだが、最初日本のスーパースターとして番組に登場以来、日本での文化をミーとケイが説明したりまた司会のJEFFが アメリカ人の持つイメージで日本を表現したり様々な面で興味をそそる部分が多いからである。
オープニングでミーとケイが着物姿で登場するシーンはまさに当時のアメリカ人の持つ日本人というイメージである。当の日本人といえば着物にハイヒールなど 滑稽中の滑稽であるが、それがアメリカ人の抱く”日本”のイメージだったのかもしれませんねえ。
番組中にもそういった内容のコントなども多数登場する。
そして最後の”お風呂”のシーンもまさに日本である。お湯の中につかることで疲れを癒すのは日本人が一番多くこれも日本の文化をコメディタッチに演出した 優れものの企画だったように思う。このようなことからもまさに、日本を代表してアメリカの日常の中に入り込んだPINKLADYという存在の行ったことは 非常に有意義なことであり、単にエンターテイメントだけにとどまらないということがいえるのではないだろうか?
以上簡単に書き並べてはみたが、まだまだこのPINKLADY SHOWを見て感じることは多くある。
センスという言葉で表現すると番組中に使用された楽曲の選曲にもセンスが光っている。元歌が素晴らしいことはもちろんだが、その素晴らしい楽曲の数々を PINKLADYは見事にオリジナル仕立てに染め上げているところが”センス”なのであろう。魅力的にチャーミングに二人の放つオーラがアメリカで受けた ことはこの番組で120%お分かりになるのではないだろうか?
その使用された楽曲についてこの後書いていきます。次回の更新をお楽しみに〜

ア メリカのサイトでも紹介されています



第1回目の放送では日本のスーパースター PINKLADYの紹介を兼ねてオープニングではアースウィンド&ファイヤーwithエモーションズの大ヒットナンバー「ブギーワンダーランド」を披露し たミーとケイ。日本のファンの方々にとったらアルバムWeAreSexyでもお馴染みのナンバーである。
ショービシネスの本場アメリカにおいてのっけから掴みはバッチリの選曲だったように思う。
最初日本人特有のイメージである着物からの大胆な変身という構成はさすがアメリカ!と思わせる。
そもそも多民族国家であり、自由の尊厳民主主義の根本を唱えるアメリカでは実に様々な民族がひしめき合って暮らしている。そんな中人種による偏見や固定観 念に縛られない国アメリカ。そんなアメリカだからこそ日本では発揮できなかったPINKLADYの魅力を余すところなく引き出せたのかも知れない。あの太 平洋戦争のあと、アメリカの支配下に位置することとなった日本。その象徴が日本に数多く存在するアメリカ軍の基地である。厳密にいえばアメリカ人からみて それまでの日本人のイメージを変えた存在それがPINKLADYの行ったとても大きな業績のひとつであるといえるのではないだろうか?そのアメリカという 国にこの日本 から本物のエンターテイメントを目指して上陸した我がPINKLADY。当時アメリカの人たちに彼女らの存在はどのように見えたのであろう。白、黒、黄色 んな肌の色を持つ人種が入り混じるこの摩天楼のど真ん中で黄がアメリカのショービジネス界でレギュラーを持った。このことはそれまでのアメリカのショービ ジネス界に新しい風を吹き込んだように感じる。丁度この頃から約4年前日本の歌謡界に新しい風を吹き込んだように。
さて、このオープニングを見て思うことはやはり見栄えがするということである。
まず、日本人にはあまり見られない華やかさがあるのだ。厳密にいえばもっと歌える歌手そしてもっと踊れるダンサーはいるかも知れない。でもそれと見栄えが するということはまた別の話である。
あれだけの衣装の着こなしそして身のこなし。とても魅力的に見える。魅力的とひとことでいってもあまりに抽象的だが、それらはひとつの才能のようなもので こればかりはいくら努力や訓練だけではもどうなるものでもない。日本国内において凄く高い評価を得るアーティストでも世界では中々日の目をみないというこ とはこれらのことがもっとも大きな要因なのではないだろうか?根本的に日本人は地味好み、アメリカのショウビジネス界ではあくまでもどれだけお客を楽しま せるかがポイントであり、そこの誤差がアメリカ進出を考える上で非常に重要なことのように思う。PINKLADYの場合はこれらが全て備わっていたという ことになるであろう。MIEだけでもKEIだけでもなくPINKLADYだからこそ成しえた味がそこにはあったのだ。ちなみにこのオープニングの「ブギー ワンダーランド」の元歌を歌ったアースウィンド&ファイヤーwithエモーションズだがエモーションズは黒人3姉妹で、彼女たちのヒット曲は全てアースの リードボーカル、モーリスホワイトがプロデュースしており同じカリンバプロダクションの所属である。PINKLADYの二人は彼女たちの最大のヒット曲 「ベスト・オブ・マイ・ラブ」をライブでカバーもしている。
さて次回は第1回目の放送からもう1曲ご紹介します。お楽しみに〜!


第1回目の放送で歌った曲としては後半ラスト のメドレーで彼女たちの存在をフルにアピール。
メドレー1曲目はキャロル・キングの「You've Got a Friendユー・ガット・ザ・フレンド」donny hathaway(ダニー・ハサウェイ)
司会者ジェフアルトマンと楽しいボケとツッコミともとれる小漫才的会話の後ジェフに向かい歌い出す。
友情をテーマにしたこの曲を第1回目の放送で取り上げたことは一緒の番組を進行する協力なサポータージェフアルトマンに対してともとれるし、アメリカの方 々をはじめ番組を見ることになるであろう方々へのご挨拶ともとれる。もともと二人にとってこの曲はフェイバリット的存在の曲であり、日本にいる頃から大切 にステージでも歌ってきた曲である。
2曲目はちょっとタイトルは分らないがすご〜くノリのいいナンバーでSexyDynamite!PINKLADYをアピールするのにもっとも適した曲だっ たように想う。
メドレーラストはアルバム「WeAreSexy」でもお馴染み「ノックオンウッド」
もともとオールディーズのナンバーとして認知されている作品をエイミースチュワートがファンキーにディスコサウンドで蘇らせたバージョンを PinkLadyがその年(79年当時)西武球場でのビッグファイトで歌い後にアルバムWeAreSexyに収録となったとはファンの方々は周知のところ だと思います。しかし、この「ノックオンウッド」は当時小学校6年の僕にはオリジナルに思えてなりませんでした。ミーさんの高音のパートなどまさに Kiss in the darkに続け!といわんばかりの歌いまわし。
これほど歌えるのにどうして人気が落ち目になったのでしょう?
ま・それはおいといて・・・とにもかくにもアメリカでのPinkLadyはホントにキュートでセクシーなデュオだなあと再認識させられてしまいます。


第2回目放送のゲストはダニーオズモンド
彼との軽妙な掛け合いはとても面白かった。






第3回目の放送ではピンク・レディーの代表曲UFOを披露


inserted by FC2 system